テニス・コーチのためのアドバイス 2
かなり前の話になりますが、私もフラストレーションに陥った生徒を持ち、じつに苦い体験をしたことがあります。
この経験がそれ以降の戒めとなり、コーチとして大いに勉強になったわけです。
そのころ、私はレッスン・プロに転向したばかりで、とある小さなテニス・クラブでプライベート・レッスンを行なっていたわけですが、毎週レッスンを受けに来る1人の女性には、ほとほと困ってしまいました。
とにかくラケット・フェイスのまん中にボールが当たらないのです。
私はレッスンごと声をからし"ボールをよく見て、フェイスのまん中でボールをとらえなさい"と、それは一所懸命になってレッスンしました。
しかし、いっこうにうまく打てずずい分落ちこんで、とうとうレッスンをやめたいという電話がかかったきり来なくなってしまいました。
"生徒が上達しないのを、生徒の能力のせいにしてはいけない"と今では胸を張って言っていますが、その当時は自分のコーチング能力が未熟だったこともあり、仕方ないとあきらめてしまいました。