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2011年01月 アーカイブ

日本の貿易行動の問題

日本の貿易行動の問題といい、前述の生産と消費の関係の問題といい・・・


日本あるいは日本人には、何のための貿易なのか、何のための生産活動なのかという問いや疑問が欠落していたのではないでしょうか。


今、日本人に必要なのは、この懐疑精神であり、そしてこの精神の営みの中から新しい理念を構築することです。


さもなければ相も変わらぬキャッチ・アップ精神で、はつかネズミのように、なりふり構わず地球上を走り回ることになるでしょう。


日本と西ドイツは世界の中でニ大貿易黒字国でありながら、"ジャパン・バッシング"が起こるにもかかわらず、"ジャーマン・バッシング"はないのはなぜでしょうか。


それは、戦後40年あまり、日本と西ドイツ両国がとってきた経済ビヘイビアーの優劣を云々するのではなく、"ジャパン・バッシング"の当事国であるアメリカと日本の位置関係をより相対的に認識することでした。


アメリカが日本たたきをするのは、名実ともに世界のナンバー・ワンであるアメリカにとって、日本がバッシングされるに価する経済力をもった証なのです。


それは第二次大戦後、軍事面で角逐してきたのは世界の2大軍事国であるアメリカ・ソ連であったように、今後、日本がますます経済力を高めていけば、日・米間の摩擦・軋礫は厳しくなることこそあれ、緩むことはないでしょう。

日本の貿易行動の問題 2

現象的表面的な覆・軋礫だけに目がいくと、問題処理は、感情駒政治的方向に流れ・解1決の方向どころか、混沌の極みに陥るだけです。


日・米間の貿易摩擦に端を発しているアメリカによる"日本たたき"は理不尽きわまるもの。


そして不当であり、悪いのは日本でなく、むしろアメリカである・・・との評論が一時もてはやされました。


しかしこのような議論は、「百害あって一利なし」なのです。


たしかに財政赤字を大きくしたのはアメリカの責任ではありますが、そのお蔭で日本は対米輸出を伸ばし、貿易黒字を増やし、また日本政府の財政再建が可能になったのです。


この意味からすると、日本はアメリカの双子の赤字f財政と貿易の赤字rから利益を受けたのでした。


過ぎ去ったことに「たら」という仮定をつけられるのはフィクションの世界だけに許されることなのかもしれません。


しかし、もしアメリカが1980年代、真面目に財政赤字の削減をはかっていたら、アメリカ経済はデフレになり、不況に陥っていたでしょう。


そうすれば日本も輸出を伸ばすことができず、日本はアメリカの不況の波をまともにかぶっていたに違いないのです。

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